2014年01月16日

1/8 東京で「新春特別セミナー」を開催しました。

1/8 東京で「新春特別セミナー」を開催しました。

○演題
 「日本型コーポレートガバナンスの復活」
   ~色褪せるアメリカン・ビジネスモデル~

○講師
 北野 一 氏(バークレイズ証券 日本株チーフ・ストラテジスト)

我が国を代表する上場企業の方々を中心に、35社50名超がお越し
くださいました。本当にありがとうございました。

事実・現実に対する冷静沈着な解析で“外堀”を埋めつつ、そこから
目の覚めるような“本丸”のお話。

講師の北野氏には厚くお礼を申しあげ、その見事な論理構成に改めて
敬意を表したいと思います。


140108 第1部.JPG
(第1部:ご講演)

年始3日目で何かとご多忙のなかそれでもご参加くださった方々
からは、「このような切り口は初めてだった。目からウロコ」
「これだけの内容なら、200人くらいは集めないと!」と
いった絶賛♪のお声を多数いただきました。

140108 第2部.JPG
(第2部:ご質問タイム)

ご参加いただけなかった方のために、レジュメの項目を一部
だけ抜粋し挙げさせていただきます。
(“外堀”から“本丸”をイメージしつつ、お目通しください。)

○日本株は「上げ相場」に
  1990年以降の景気循環と株価の天井・底
○失われた20年」の終焉
  最初の10年 -日本株のバリュエーション調整-
次の10年 -米国株の不振-
○2013年はPER相場
  日米相対株価と米国10年債利回り
  S&P500のPERと米国10年債利回り
  …
○アベノミクスと米金利
  ドル円相場と金利差からの推計値
  日米金利差とドル円相場(06年1月~11年12月)
  …
○FRBのバランスシートとインフレ期待
○株価予想のインプリケーション -予想と期待-
○中央銀行がスーパーマンに見えるとき
○売上高営業利益率と自社株買い
○株主資本コストによる金融引き締め
  外国人保有比率と益回り
  ステークホルダーごとの取り分
  …
○ROEと国際競争
  ROEと株式リターン
  …
○日本型経営と賃金
  賃金と労働生産性
  賃金と外国人保有比率
○賃金下落の歴史的背景
  分割による弱体化
○日米の資産構成比較
○東証1部と東証2部のROE
○崩れたバランスの回復が重要
  ケイ・レビュー
  ジョン・ケイと大平(元首相)の類似点
 

ご本人曰く「(アカデミックな意味での)ガバナンス論に
ついては僕は素人だから」とご謙遜でしたが、マーケットの
最先端におられるトップ・ストラテジストだからこその鋭く
説得力に満ちた切り口は、名だたる企業の実務のプロフェ
ッショナルの方々を大いに唸らせるものでした。

また「第3部」にも多数の方がお残りくださり、お名刺交換
や情報交換の場として大いにご活用いただきました。
乾杯と中締めのご挨拶はいつものとおり直前のご依頼にも
拘らず、M部長とA部長ともにさすがにバシッと決めて
くださいました。ご無礼をお詫びし、厚くお礼を申しあげます。

140108 第3部.JPG
(第3部:懇親会&お名刺交換会)


さて、次は当然大阪開催ということになります。
大阪では、なんと北野氏と加護野忠男先生(甲南大学特別
客員教授・神戸大学名誉教授)とのコラボレーションが実現
しそうです。

ちなみにお二方はすでにご面識があり、立ち位置は違えど
お互いに共感共鳴しておられる仲であります。

東京やその他地方の企業様も、ご出張を作っていただいて
でもご参加の価値があるセミナーになるものと確信しております。

日程など詳細が決まり次第、改めて告知をさせていただきます。
万難を排し、ぜひとも参加をご検討ください。


****
では最後に、皆様のご感想を掲載させていただきます。
弊社に対する過分なるお言葉も頂戴しており、いつもながら
恐縮しております。(>_<)

--
衝撃のコーポレート・ガバナンス論です。北野一さんは言わずと
しれた、日本を代表するトップ・ストラテジストで、機関投資家
に株式相場の見通しについて伝えるお仕事をされている方です。
我々実務担当者が普段接するコーポレート・ガバナンス論は、
「取締役会に独立社外取締役の導入を図り、経営陣に効率的な経営
をさせる(=ROEを上げさせる)ための監督をせよ」というもの。
しかし、北野さんはこの通説に果敢に挑戦されました。それも、
膨大な経済指標や株式市場のデータから外堀を埋めるという手法に
よってです。
コーポレート・ガバナンスに関する通説にはさしたる根拠もなく、
それを忠実に実行することは、結局日本企業を弱体化し、最終的
には株主の利益をも損なうのではないか。トップ・ストラテジスト
だから語れる、まったく新しい視点からのコーポレート・ガバナン
ス論でした。
社外取締役の義務付けとかいう狭い形式論ではなく、世界経済、
世界市場、ひいては世界史とリンケージしたダイナミックな
コーポレート・ガバナンス論は、初めから終わりまでスリリングで、
2時間という時間を感じさせませんでした。
そして、衝撃の結論は・・・。
北野さんの講演をお聞きになったことのない方は是非次回ご参加に
なり、この衝撃の結論を共有してください。

それにしても、今回も田畑社長の人選、テーマ選定の鋭さに驚愕
しました。こっちの方が衝撃かもしれません(笑)。
次回も期待しています!

--
「失われた20年」とメディアは書きますが、その背景がどうなって
いるか、なぜそうなったのかなど、これまで深く考えたことなどあり
ませんでした。今回の北野氏の話をお聞きし、その論理的な分析と
考察に圧倒された感があります。
ただでさえ細かいことを聞いてこられる機関投資家にperception gap
(認識のずれ)を1on1ミーティングで論理的に説明を重ねる日々
だそうで、資料中のデータやグラフも興味深いものでした。
例えば営業利益率と自社株買いの関係を説明するのに、営業利益率の
折れ線グラフに「自社株買い」という語句を含む新聞記事の数を検索
して棒グラフにして重ねてありました。この発想が私には大変斬新に
思えました。
懇親会の席で北野氏に直接お話をお伺いした際に「いや、地道な作業
でね」と言われましたが、こんな日々の地道な作業の積み重ねである
貴重なデータを一式の資料として配付いただけたことも、大変ありが
たいことでした。
大所高所的な話になりがちなテーマだったにもかかわらず、データ
分析、考察(反省の仕方)、マスメディア情報の読み解き方といった、
実務者レベルですぐに役立つ情報が満載で、あっという間の2時間
でした。
ワンタッチ入場票やカタログメモ帳を開発され、これほどの方を講師
としてお招きして定期的にセミナーを開催される田畑社長は、事業
会社の株主総会やIRの担当者をサポートしたいという熱い思いを
お持ちなのだと常々感じております。
今後も是非継続していただきたいと思っています。

--
通常のよくある話と異なり、大変、目から鱗のお話でした。

今年はまだ始まったばかりですが、グルーバル化の時代のなかで、
いかに日本型のグローバル化を促進できるか、チャレンジしていか
なければならないと感じました。

このような機会をありがとうございました。

--
急な申し込みにもかかわらず御配慮いただきセミナーに参加させて
いただきまして誠にありがとうございました。

北野先生の講演は非常に興味深く、有意義でした。
経済と政治・理念・思想・信条は深くつながりあっていることは
気付きとして貴重な体験となりました。

懇親会ではテーブルで同席した皆様と名刺交換ができ
人脈も広げることができましたが、別件があり途中で退出しました
ことは申し訳ありません。
また、田畑社長にお声かけすることができず大変失礼いたしました。

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いつもタイムリーなセミナー企画をありがとうございます。
今後共継続をよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いいたします。

--
非常に興味深い話がうかがえてありがとうございました。
特に政策と株価等の分析はさすがでした。

--

勉強不足のため、少し内容が難しかったのですが、大変タメに
なりました。もう少し具体的に、実務的なお話を聞けるとより業務
に活かすことが出来たかと思います。ありがとうございました。

--
「交渉力」について、そのとおりと思いました。

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率直で、表面的なムードに流れない、北野講師の説明は非常に
納得感が有る。

大変素晴らしい講演でした。
失礼になりますが、40~50名ではもったいない内容と思います。

--
非常に勉強になりました。
もやもやしていた頭がスッキリしました。アベノミクスって何?
と考えていたので・・・
分析、それを活かす手が重要、自分なりに考え抜くことが大切だ
と改めて感じ、実務にいかしていきます。

--
北野先生の考え方は、うなずけることが多く参考になりました。

この仕事を長くやっておりますが、だいたいセミナーと言えば、
やれ今年の総会はどうだったかとか、来年はこれが話題になるとか、
同じことの繰り返しばかりでしたが、本日のセミナーは全く毛色の
違う、次元の違うお話を聞くことができ、大変勉強になりましたし
刺激になりました。

--
もう少しガバナンス寄りの話が聞けると思いましたが、(よい意味
で)少し違いました。ただ、普段深く考えることがあまりないような
経済の話が聞けて参考になりました。
何でも米国流というものは、日本に合わないというのは納得です。

--
普段聞く話とは全く異なり、大変、目からウロコでした。

たいへん中身の濃い勉強会で、全て理解するのは無理ですが、
これから勉強する方向が見えてきました。

--
開始時間をもう少し早めてもらえるとありがたいです。
また勉強会、セミナーを開催していただきたいです。

--
我々のような業務をしていると、本日の様な話を聞くことは少ない
と思います。今後もこういった“我々が普段聞けないような話を
聞ける”企画をしていただけると有り難いです。

--
いつも素晴らしい企画ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。

--
(文責:社長 田畑良一)

投稿者 seiun : 19:39

1/8 東京で「新春特別セミナー」を開催しました。 ○演題  「日本型コーポレートガバナンスの復活」    †色褪せるア...

2013年12月05日

'14 1/8「新春特別セミナー」を東京で開催します。

我が国が誇るトップ・ストラテジスト 北野 一氏(バークレイズ証券)が、
SEIUNDOセミナーへまさか♪のご登壇です。

○同社のリリース
http://www.barclays.co.jp/about-barclays/press-office/news-releases/2012/02/_32.html

○ご出演:テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」
 <11/27 プロの眼> なぜ日本人は株式投資に消極的なのか
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/expert/post_55090/ 
<10/25 プロの眼> 賃金下落の歴史的背景を紐解
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/expert/post_52753

新春特別セミナー(FB用).jpg

--

○ご著書
 「デフレの真犯人 ~脱・ROE革命で甦る日本~」(2012年 講談社)

 「なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか ~企業と家計に、いま必要な金融力~」(2008年 ダイヤモンド社)

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先般大変ご好評をいただいた先進3社(50音順:エーザイ様・
資生堂様・トラスコ中山様)の「特別合同勉強会」はディス
クロージャーについてのまさに「実務」に関する内容でしたが、
今回は一転、ガバナンス論を企画しました。

マーケットのまさに最前線におられる同氏らしいといえばそうなの
ですが、企業金融(コーポレートファイナンス)を切り口とし、
また我々の思考の盲点をズバリ突いたようなお話は、他ではまず
お聴きいただくことのできない貴重なものと存じます。

リーフレットのご案内は私の浅知恵で(しかもテンションだけが
上がった状態で)書いた駄文ですので無駄に角が立っておりますが、
とにかく今回の北野氏のお話は本当にオススメです。

最新著 「デフレの真犯人 ~脱・ROE革命で甦る日本~」(2012年 講談社)を
前もってご一読いただくと、ご理解がより一層深まることと思います。

ガバナンス論はとかく「そんな話は社長や役員にしてくれ」や
「理屈は分かるけど、我々ではどうしようもないよ」などのクールなご反応
が出がちなのですが、今回の北野氏のお話は幹部候補としての戦略策定
を支える理論となりうる他、日々の実務にも充分ご活用できるものです。

混迷♪の新年を飾るにふさわしく、論理的にも未来に希望を抱けるお話。
夕刻開催のためほぼ直帰でお越しいただく必要がございますが、上席の
方には内容面から堂々と承認を得ていただければと思います。

またいつものとおり「第3部」として懇親会を行いますので、さらなる人脈
拡張にもぜひご活用いただきたいです。

以下の要領で開催しますので、何卒よろしくご参集ください。

あと、そうそう。
弊社セミナーにたびたびご登壇くださる日本型ガバナンス論の大家も北野氏のことを
高く評価しておられ、11/8の「特別合同勉強会」(大阪)に続いて特別ゲストとしてわざわざご参加くださる予定です。(*^^*)
もちろんさすが北野氏!ということなのですが、主催者としても大変光栄に存じます。


○ご案内
企業の、特に大企業の利益が極大化すれば万々歳という経済思想は、
本当に正しいと言えるのか。「○○社 過去最高益」など小躍り気味
の経済紙の見出しを目にするにつけ、どこか釈然としない違和感を
拭えずに悶々としておりました。

株主配分の原資となる「利益」の最大化をこのデフレ下で最優先
するならば、取引先や従業員、銀行や政府など、株主以外の
ステークホルダーの取り分をいかに削るかという思考にならざる
を得ないだろうと。中長期的にみれば、我が国はますます疲弊し
企業は弱体化してしまうのではないかと。

とどのつまりが「ROE」礼賛ですが、今まで抱えていた違和感や
疑問が北野氏の「利益も金利である」「ROE向上とは金融引き締め
と同義である」との言葉でスッと腹に落ちました。

政府に「成長戦略」を求め、日銀に「追加緩和」を要求し、企業
には「ROE」を。この決定的な矛盾に我々自身が今こそ気づき、
目指す方向を捉え直すべきと考えます。

需要不足の今の時代は「ROE」ではなく、今こそお金の巡りの
パイ自体を広げること。すなわち「売上高」を最大化すべきという
同氏の主張は至言です。

「株主とは何か」も含め、我が国の実体経済をまさに牽引する
トップ企業の幹部・幹部候補の皆様には、巷間流布される
“ 通説”を健全に疑い、その真贋を改めて見直す機会として
いただければと存じます。

新年の3 営業日目となりますが、ぜひご参集賜りたくご案内申しあげます。

       (主催者)株式会社SEIUNDO 代表取締役社長 田畑良一

○対象
 上場企業の株主総会・SR&IRご担当の役員様や部署の皆様
 中堅優良企業の経営者・幹部の皆様

○演題
 「日本型コーポレートガバナンスの復活」
   ~色褪せるアメリカン・ビジネスモデル~

○講師
 北野 一 氏(バークレイズ証券 日本株チーフ・ストラテジスト)

○日時
 平成26年1月8日(水)16時(15:30 受付開始)
 ※お申込み期限:平成25年12月28日(土)

○会場
 日比谷図書文化館 大ホール


<北野氏のご経歴>
1982年 大阪大学法学部を卒業後、三菱銀行(現 三菱東京UFJ 銀行)入行。
資金証券部、ニューヨーク支店を経て、1991 年より為替資金部にて為替アナ
リストに。1997 年より東京三菱証券(現 三菱UFJ モルガン・スタンレー証券)
にて株式ストラテジストを担当。2006 年1 月からJPモルガン証券、2013年5月
からモルガン・スタンレーMUFG 証券を経て、2013 年9 月よりバークレイズ証券へ。
現在、マネージング・ディレクターおよび日本株チーフ・ストラテジストとして活躍。

☆米インスティテューショナル・インベスター誌株式ストラテジスト部門ランキング1位


--
(文責:社長 田畑良一)

投稿者 seiun : 23:30

我が国が誇るトップ・ストラテジスト 北野 一氏(バークレイズ証券)が、 SEIUNDOセミナーへまさか♪のご登壇です。 ...