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2009年02月22日

「必要」な人になるために。(1)

我々は、自分(自社および自社が提供する製品・サービス)の価値を、
自分自身で決めることはできない。

ビジネス社会の、大原則である。

「(お金を支払ってでも)必要かどうか」は、支払う側、すなわちお客さま(この場合は「見込み客」の段階)が決める(=選ぶ)のである。

現実として、自分の「価値」は自己評価ではなく、「他者評価」なのだ。
自分以外の存在が「我々の価値」を決めるのだ。

自分(自社)自身がいくら「これは素晴らしい製品・サービスだ」と熱く主張しても、
それに対して「お金を支払うほどの価値があるか否か」「価値があるとして、
その金額の上限はいくらか」は、すべて購入する側が判断(選択)することである。


「私自身には価値がある!」との主張も同様である。

「価値があるか否か」「あるとして、どんな価値がどれくらいあるのか」は、
選ぶ側、判断する側が、それこそ「主観(『好み』も含めて)」や「その時々の事情・都合」によって決める(選ぶ・判断する)ことなのだ。

身も蓋もない話になってしまうようだが、その「当たり前の大原則」が分からないと、
特に職業人・組織人としては苦労をしてしまうようだ。

それなりに意欲があり、自己評価がいくら高くても、このキモが心底理解できていないと、
一度しかない貴重な職業人生の中で、「無用の苦労」を「自ら(わざわざ)選んでしまう」ことになる。

逆に、この大原則(=コツ)が分かっている人は、それだけで大きく得をする。
分かっていない人には追いつかれないほど、すでに圧倒的に優位なのだ。(^^)v

「それじゃ、どうしたら『必要』な人になれるのか?

について私の考えるところは、24日(火)に書かせていただきます。

大変失礼いたしました。(^^;)

(文責:常務 田畑良一)

投稿者 seiun : 06:50

我々は、自分(自社および自社が提供する製品・サービス)の価値を、 自分自身で決めることはできない。 ビジネス社会の、大原...

2009年02月19日

「必要性」とは?

今の時代、ビジネスのキーワードは「必要性」だと思う。

「必要性」のない(と判断した)ものに対しては、企業も人も、お金を支払わないのだ。

家庭・個人はまだしも、企業体の場合はより明白である。

では「必要性」とは何か?

「必要性がある」という判断は、どういう状態を言うのか?

「あったら便利」ということか?

今の時代、そんな程度で「必要である」とは言えない。
そんな理由では、組織の判断として、出費の許可を出すことはできない。

「あったら便利なのになぁ」というレベルでは、「なくても何とかなるかぁ」で片付けられる
程度でもあるのだ。

改めて今の時代、企業体にとって「必要性」とはどういうことを言うか?

「ないと困る」ということである。

「お金を払ってでも、そのモノ(サービス)は手に入れないと困る」というレベルで、
初めて「必要」だと言えるのである。


1.「本当に必要なモノ(サービス)なのか?」、
もし必要だとしても「この価格は適正なのか?」と現状を冷静に見直した場合に・・・。

「ないと困る」というモノであり、サービスであること。

「金額は高いようにも思うが、そのモノ(サービス)を手に入れるためならこの金額は
妥当だ。いや、むしろ安いかもしれない」
というものであること。


2.さらに「今、どうしても必要なのか?後回しではダメなのか?」を見極めたとき・・・。

「今、なきゃ困る」というモノ(サービス)であること。

「後回しじゃ困る」と判断されるモノ(サービス)であること。


3.さらにさらに「他の候補(選択肢)」と比較されたとき・・・。

「他のモノ(サービス)じゃなくて、あなたのトコのモノ(サービス)じゃないと困る」ということ。

「他の会社じゃなくて、あなたの会社じゃないと困る」と言われること。

「他の人じゃなくて、アナタじゃないと困る!」と言っていただけるほどであること。


そのレベルで「必要」だから、お金を支払ってでも手に入れるのだ。

「必要」というコトバの意味が、より厳格になっている。

ヌルい時代だったから(ただ何となく)選ばれていたモノ(サービスも企業も人も)は
すでに淘汰されているし、さらに加速していく。

理不尽ではあるが「現実」として、これから「結果の平等」という概念はどんどんなくなっていく。

それに比べて「機会の平等」は、まだ辛うじて残っている。

資本主義がともすれば行き過ぎて、グロテスクに牙を剥き出しにしているような時代だが、
我々はその制度の利益もたくさん享受している。

この日本でこれからも生きていく覚悟をしているならば。。。

我々は、お客さま・市場のなかでも「必要」というコトバの意味が厳格になればなるほど、
選ばれる存在になろう。

そのプロセスを楽しみながら、
今の製品・サービスの質を磨き、新たに製品・サービスを開発していこう。

お客さま・市場の「必要性」を満たす、いや超えるレベルで。

(文責:常務 田畑良一)

投稿者 seiun : 21:58

今の時代、ビジネスのキーワードは「必要性」だと思う。 「必要性」のない(と判断した)ものに対しては、企業も人も、お金を支...